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2018年09月の投稿

日本人の美意識とペルシャじゅうたん  3.

「日本人の美意識とペルシャ絨毯」3.
〈かぐや姫〉
642年アラブ軍(イスラム軍)にニハーヴァンドの戦で敗れ東部へ敗走したサーサン朝ペルシャ帝国の最後の王様ヤズドギルド3世は651年に味方の裏切りで暗殺されサーサン朝ペルシャ帝国は滅亡します.王子のペローズ3世は唐の太宗皇帝の庇護を受け、王女ジャハーン・シャーは預言者ムハンマドの娘ファーティマの子・三代目イマーム・アリー(シーア派イスラムの創始者)と結婚して4代目イマームを生んでいます.
ヤズドギルド3世の王女と思える一人が王宮侍女と共に日本に漂着し、当時の日本朝廷に庇護を求めたと取れる記録が残ります.
王女はその後、王女漂着の一年後に日本の援護を求め日本に辿り着いた同郷の軍人(ダラと呼ばれる)と結婚して後に娘が生まれています.
ダラは朝廷の許しを得て、王女と娘を日本に残し聖戦へと戻ります.
ダラと王女の娘は異国の地で育ち15歳の時に迎えを受け母国に旅立ったと云う物語が「竹取物語」「かぐや姫」の物語として今に伝わるというのは本当でしょうか?・・・・
〈つづく〉

2018年9月11日 日本人の美意識とペルシャ絨毯 

「日本人の美意識 」とペルシャじゅうたん 4

 

イラン革命(1979年)以降に急速に開けた日本のペルシャじゅうたん市場.

1980年代革命から逃れたイランのペルシャ絨毯商が日本にも移住し高成長経済と円高による価格メリットからペルシャ絨毯は日本住居の人気高級家財として徐々に浸透していきました。

それを受けイランの絨毯産業は日本の流通バイヤーの意向を受け入れた日本人の趣向に合うシルク絨毯生産も活性化して行きました。

また、日本のお客様は特有の美意識からの独自の価値観を持っています。清潔を好み仕上げ状態の美しいものなどや歪みなどがない精巧なものを日本マ-ケットは求め、それに応えるようにペルシア絨毯の美しさも更にその完成度を増してきたと言えるのではないか?と思います。。

ペルシア絨毯のデザインはイスラム絨毯の中では稀で写実的なモチ-フと幾何学文様とが混在しているものがありトライバルラグ見分けの目安にもなります。

ペルシャ絨毯に見られる遠近法を用いない描写法は大和絵や浮世絵と似ていて日本人の美意識に違和感なく受け入れられたのでしょう。

絨毯を使う必要が無かった日本人住居に今や馴染むペルシャ絨毯は日本人と良く似た感性を共有しているのかも知れません。saito

 

 

2018年9月10日 日本人の美意識とペルシャ絨毯 

日本人の美意識 と ペルシャじゅうたん  2

 

「日本人の美意識とペルシャ絨毯」 2
〈日本の中のペルシャ文化〉
7世紀・・・西アジアに歴史を動かす大事件が起こりました.622年アラビア半島に起こったイスラムの勢力は巨大化し,遂にはサーサン朝ペルシャ大帝国を滅亡へと至らしめました.サーサン朝ペルシャの都、クテシフォンにあった王宮の数千人という規模の宮廷人が難を逃れようと文物共々に逃避し、多くの学問、知識や技術などが東域へと押し出されることになりました.
サーサン朝ペルシャ大帝国は「アフラ・マズダ神」信仰のゾロアスター教を国教にしていましたがネトリウス派キリスト教(景教)をも保護していて、その教徒たちも東へと逃避の旅を重ね一部の人々が日本にたどり着いたと伝わっています.サーサン朝ペルシャ大帝国の文化は中国の唐文化と融合し、またサーサン朝ペルシャンの文物は様々なルートを経て日本へも伝わりそれらが「正倉院宝物」として今に残ります.サーサン朝王宮の人々(ゾロアスター教徒)やネトリウス派キリスト教徒の人々が遥か東の当時の日本に保護を求めてたどり着くには、それ以前からの往来があったことを想像させますし、その後の日本人の文化形成などへの影響や関わりに興味を抱かせます.古の日本暦や言葉などにゾロアスターの習慣やペルシャの影響を思わせるものあるのは日本人の美意識や感性に関係があるのかもしれませんね.〈つづく〉

 

2018年9月7日 日本人の美意識とペルシャ絨毯 

「日本人の美意識」とペルシャじゅうたん 1

 

「日本人の美意識とペルシャ絨毯」 1  
〈ペルシャ絨毯と出会い〉
日本にペルシャ絨毯が広く紹介されるようになったのは、三越百貨店が1978年に五木寛之氏の小説「燃える秋」を映画化して「大ペルシャ展」を開催したことと、1980年4月から「NHKシルクロード」が放映され主要都市百貨店が次々とペルシャ絨毯催事を開催するようになってからです.当時、日中国交正常化(1972年)の達成で中国ブームとバブル経済で高級家財として人気があった「中国段通」の価格を遥かに超える数千万円もするような超高額の「ペルシャ絨毯」の紹介は話題を呼び、その完成度の高いデザインや美しい色彩は日本の人々を魅了し、遥か西域「シルクロード」へと「ロマンの灯」をともすことになりました.
理由もなく魅入られ美しくも、懐かしくも思うような、…私たち日本人は、何か、不思議なシルクロードへのあこがれをもともとに共有しているのかも知れません。「ペルシャ絨毯」の魅力に取りつかれ、それらを販売する立場の者だから感じて思うのではなく「ペルシャ絨毯」を買い求めて頂いたお客様方の多くにそう感じ続けてきたものです.それらは近隣の朝鮮半島や中国の人々とは違う、日本人特有の感性や美意識となり無意識のうちに私たちの中で育まれたものだろうと思います. 〈つづく〉  

 

 

2018年9月7日 日本人の美意識とペルシャ絨毯